染色レシピ
綿・麻用そめそめキット - バケツで染めるレシピ -
「染めるためには大きな鍋が必要って書いてあるけど、そんなに大きな鍋が無いのよね・・・」そんな方に、バケツを使った染色方法のご紹介です。
バケツ染めの前にお読み下さい
バケツ染めのメリット・デメリットを下記に掲載していますので、参考になさって下さい。
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大きな鍋を用意しなくても、熱湯が準備できればバケツなどの耐熱容器で手軽に染められる。
「学校などで染めたい」「家庭で鍋が用意できない」といった方におすすめです。
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鍋で染めるよりも仕上がりが劣る。
・90℃以上を保つことが難しいため、濃く染まらない可能性が高い。(例:黒のキットで染めても、真っ黒に染まらずグレーになってしまうなど)
・高温からスタートするので、色ムラができやすい。
バケツ染めは「仕上がりの色に特別こだわりのない場合や多少ムラになっても問題ないもの」にむいています。
※例えば「絞り染め」(右写真)などなら、多少ムラになっても目立たないのでおすすめです
「真っ黒に染めたい」など濃く染めたい場合は、通常どおり鍋を使って加熱して染めてください。
バケツ染めのレシピ
バケツ染めのレシピをご紹介します。今回は白いシャツ(麻50・綿50%)を綿・麻用そめそめキット「ブラック」で染めています。
準備するもの
- 綿麻用そめそめキット
- 染めるための耐熱容器
(バケツなど耐熱温度100℃以上※バケツ裏底などにある表示をご確認ください) - 染める物
- 染料を溶かす容器(200~300?程度のもの)
- かき混ぜる道具(棒・おたま・さいばしなど)
- 熱湯を準備する設備(鍋やポットなどを組み合わせて)
- 他、染めるものを水で浸しておくための容器、エプロンなど
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- 1.湯を沸かしておく
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必要な量の熱湯を準備しておきます。※湯は「染め」と「色止め」の前に2回沸かす必要があります(例えば、そめそめキット単品ならそれぞれ4リットル程度ずつ)
もちろん、いくつかの鍋・やかん・ポットなどを併用してもOK。
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- 2.染める物を水に浸しておく
- しっかりと水で濡らしておいてくださいね。こうすることでムラの防止になります。
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- 3.染料を溶かしておく
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染料を容器に入れ、200~300cc程度の湯でよく溶かします。湯を数回に分けて入れながら確実に溶かします。
溶け残りがあるとムラの原因になりますので念入りに溶かしてください。
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- 1.熱湯をバケツに移す
- 「下準備1」で直前まで沸かしておいた湯をバケツに全て移します。
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- 2.染料をバケツに入れる
- 「下準備3」で溶かしておいた染料を、バケツの中に入れかき混ぜてよく溶かします。
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- 3.染める物をバケツに入れる
- 「下準備2」で水に浸しておいた衣類をバケツの中にゆっくり入れます。
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- 4.30分間よくかき混ぜ染める
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よく混ぜながら染めます。
染めムラを防ぐために、染めるものを広げるようにしながら上下を返してよくよく混ぜてくださいね。
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- 5.染め液を洗い流す
- 30分後、染め液を下水に流して水洗いします。ある程度水が透明になるまで数回流してください。
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- 1.熱湯をバケツに移す
- 「下準備1」と同じように直前まで沸かしておいた湯をバケツに新しく移します。
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- 2.色止め液をバケツに入れる
- 色止め液を入れてよく溶かしてます。
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- 3.かき混ぜる
- バケツに染めたものを入れて15分間かき混ぜます。
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- 4.水洗いして完成
- 最後に水洗いして完成です。
バケツで染める-絞り染め-
オリジナルの柄入りTシャツをつくるなら、絞り染めが簡単でおすすめです。バケツ染めで多少「染めムラ」ができても、あまり「濃く」染まらなくてもそれもまた魅力になるのが絞り染めの良いところ。染色に慣れていない方やお子さまと一緒にでも染めを楽しむことができます。
バケツを使った染めは、通常どおり鍋で加熱するよりも仕上がりは劣りますが、少しでも「染めること」がみなさまの身近なものになればと思いご紹介しました。ぜひ「染め」にチャレンジしてみてください!