綿製品 の 染め直し の 注意事項

      2018/02/23

染め直しの注意事項について

愛着ある色褪せた製品を染め直すことによって再び着られるようになる喜びは代えがたいものがあります。
ただし何事にもチャレンジの反面にはリスクがつきものです。
下記は怖がらせるようなことばかり記載しておりますが染め直しの前に必ずご一読ください。

染め直しは「縮み」が出ます

染色は高温の染色液に全体を浸し、約2時間程度攪拌を行います。
染色することによって生地には少なからず「縮み」・「スレ」・「ゆがみ」などが発生します。
縮みの度合いは生地の織り方や経過年数などにより出方は様々です。
一般的に2~5%ほど縮み、時には10%くらい縮むものもあります。

染め直しは「元色が影響」する

染めは塗装とは違い基本的に濃い色から薄い色へは染め直しできません。
染めるモノにもともと色がある場合、仕上がりの色は「元色に影響」されます。
下記ページをご参照ください。
色がついている布を染めた色見本(綿素材)

ほとんどの場合「縫製糸が染まらない」

縫い糸がポリエステル素材の場合が多く糸だけ染まりません。

染めの仕上がりは製品によって様々

機械の中で一緒に染めても上記画像のように染め上がりに違いが出ることがあります。
特に混紡品(例:綿50% ポリステル50%)などは薄い色の仕上がりになります。

また裏地のある衣類の場合裏地が破れる場合がございます。
ある程度ご使用された衣類の場合、破れが発生することがございます。
製品によっては固い仕上がりになることもあります。

「特殊な加工」がしてあるものは染めムラになる

撥水加工がされている場合は染料が布に浸透できないため染めムラができます。
プリント部分も染料で汚れることがあります。
生地どうしを接着してある製品は剥がれたり染め上がりが悪くなります。

ボタン・ネームタグなどの付属品について

ボタン等の付属品は染色中に破損することがありますので、取り外し
可能なものは、お客様にて取り外してください。
特に革パーツなどは一緒に染まって硬くなります。
マジックテープなどがついている場合は高温で染色するため縮みやゆがみが出ます。
ネームタグやブランドタグ・選択表示タグは染料で染まることもあります。

染め直し品の洗濯について

染色後に余分な染料の除去洗浄を行い色止めも行っておりますが、
染め直し後の洗濯は念のため2~3回は他の衣類とは別に選択してください。

 

 

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