タイダイ染めカップ用「固着剤」について
2016/09/20
タイダイ染めカップ用「固着剤」につけた後「絞る」必要は?
というご質問をよく頂くので実験してみました。
- タイダイ染めカップ用「固着剤」に浸して「絞って」染料をかけたもの
- タイダイ染めカップ用「固着剤」に浸して「絞らず」染料をかけたもの
- 何もせず、乾いたまま染料をかけたもの
※布の素材はいずれも「綿」です。
「1」に比べて、「2」の布は染料が滲んでますね。また「3」は水を弾いてしまっています。
以上のことから、
- 柄をハッキリ出したい時は「固着剤」に浸して「絞って」染料をかける
- “にじみ”柄の表現をしたい時は固着剤」に浸して「絞らず」染料をかける
のが良いですね。
いずれにしても染める時には布がある程度「湿って」いないと染料が浸透しないのでご注意ください。
タイダイ染めカップ用「固着剤」の取り扱いについて
タイダイ染めカップ用の染料は「反応染料」といって、「固着剤」成分の「アルカリ」と反応することにより、綿繊維などと化学的に反応結合します。
反応結合という言葉の解説については、下記のページをご参照くださいね。
[関連ページ] → タイダイ染めの染料は「綿」素材だけ染める
というわけで、染める前に布を固着剤に浸さなくても、染料液に「固着剤を溶かして」使用しても、実は染められます。
ただ染料の特性上、「固着剤を入れた時点で反応し始める」ので、この場合、急いで染める必要があります。
さらに固着剤の成分は「アルカリ」ですので、染料をかけたりする時「目」にかかったりすることを防ぐ意味でも「染める前に布を固着剤の中に浸す」ことをオススメしています。
「アルカリ」は使いようによっては非常に危険です。お取り扱いにはくれぐれもご注意を。念のため、タイダイ染めカップ説明書にもある注意書きを記載しておきます。
- 染色作業の際にはエプロンや手袋等の着用を推奨します。また換気の良い場所で行ってください。
- アルカリを含む内容物があるため、目に入らないよう気を付けて作業してください。
- 固着剤の成分は「炭酸ナトリウム」です。万一、目に入った場合は多量の水で洗い流し、左記の含有成分を告げて医師の診断を仰いでください。
染料・助剤は用法・容量を守って正しくお使いください。それでは、楽しい染めライフを!
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