食用色素はなぜ色で価格が違うのか
インターネット等でそれぞれの食用色素の価格を比較してみると色によってかなりのばらつきがあることが、わかります。
このようなばらつきは、なぜ生まれるのでしょうか?
合成着色料、天然色素(天然着色料)に関わらず
食用色素の生産過程はまさに化学の分野です。専門知識がなければ、価格差を見て不思議に思うことでしょう。
この価格差には、一見して規則性がないように思えます。天然色素だからと言って高価とは限らず、同じように合成着色料(合成色素)だから安価であるわけでもありません。
例えば天然色素のクルクミンGSはウコン、つまりターメリックから得られる黄色い色素ですが、価格は1kgあたり\5,220。
同じくベニバナから摂れる天然色素のサフラワーY1500は1kgあたり、なんと\55,680にもなります。
この価格の差はどのようにして生じるのでしょうか?
価格差を生む要因
価格差を生む要因は2つほど考えられます。1つは原材料の価格です。
天然色素の原材料である植物などの価格が高ければ、当然得られる食用色素の価格も高く設定することになります。
希少性のある原材料や、安定して生産されない原材料を使用する場合や、品質向上のため、厳選された原材料のみを使用すると、原材料そのものの価値に、生産コストが上乗せされた金額になります。
そこから色素を抽出するわけですから、これによって価格がばらつくのです。
もう一つは生産技術にかかるコストです。食用色素は水やアルコールで抽出されたり、油脂や有機溶媒による抽出などにより色素を得ています。
この方法の中には生産コストがかかるものや、これら抽出方法による原材料の使用効率が低いと当然それが最終的な販売価格に上乗せされることになります。
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